辺野古、臨時制限区域は「常時立入禁止」 政府、答弁書を閣議決定


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 【東京】政府は12日、名護市辺野古の新基地建設工事に合わせて設定された臨時制限区域について、「普天間飛行場代替施設の建設に係る区域の保安ならびに水陸両用訓練に使用するため、常時立入禁止区域として設定されている」とする答弁書を閣議決定した。現在、代執行訴訟の和解で工事は中止されている。仲里利信衆院議員(無所属)の質問主意書に答えた。

 仲里氏は米軍キャンプ・シュワブの臨時制限区域に入ったとして、芥川賞作家の目取真俊さんが逮捕されたことから質問主意書を提出した。工事が中止されているため「市民が『臨時制限区域』に立ち入ったとしても、工事に対する影響が生じることはあり得ない」と逮捕を疑問視した。
 政府は海兵隊による目取真さんの拘束理由について「正当な理由がないのに施設または区域に侵入したとして、米軍が日米地位協定に基づいて身柄を確保し、海上保安庁にこれを引き渡した」と説明。海上保安庁に引き渡すまで8時間を要したことなどに関しては、「捜査中の事件に関わることであるため差し控えたい」と明らかにしなかった。