北京で琉球人墓保存要請へ 墓参団が出発


この記事を書いた人 松永 勝利
北京の琉球人墓保存の要請と参拝に向け中国へ出発する北京琉球人墓墓参団団長の国場栄正王氏門中会元会長(前列左から4人目)と副団長の又吉盛清北京琉球人墓復元・保全会会長(同3人目)と団員=14日、那覇空港国際線旅客ターミナル

 中国・北京市で開発の危機にさらされている琉球人埋葬地の参拝と保存を北京当局に訴えるための北京琉球人墓墓参団(団長=国場栄正元王氏門中会会長)の団員が14日、北京へ向け出発した。副団長で北京琉球人墓復元・保全会の又吉盛清会長は県の担当者から、墓の適切な保護を求める浦崎唯昭副知事と平敷昭人教育長の連名の依頼文を預かった。又吉会長は「確実に渡して、今後墓を残していく作業を大きく切り開くきっかけにしたい」と述べた。
 空港で開かれた出発式で国場団長は「墓を永久に保存したい。それで中国と琉球が深くつながり、ビジネスや文化、芸術、芸能の交流が深まれば、沖縄の大きな財産になる」と墓参団の意義を強調した。
 一行は北京当局に墓の保全を要請するほか、現地でシンポジウムも予定している。【琉球新報電子版】