2千人収容の津波避難ビル完成 那覇市松山 2日分の非常物資も備蓄


この記事を書いた人 松永 勝利
落成した那覇市津波避難ビル。平時は地域交流の場として利用できる=14日午前、那覇市松山

 那覇市は14日、那覇市松山で市津波避難ビルの落成式を行った。ビルは松山や若狭など海抜の低い住民の避難先として建設された。
 同ビルは地上4階建てで高さ24・75メートル、延べ床面積約4480平方メートルで、2千人を収容できる。高さ5メートルの津波が来ても巻き込まれず、安全が確保できるよう想定している。
 1階でスーパーを開業するイオン琉球(坊池学社長)の協力で、2日分の非常用物資を備蓄する。避難経路は3カ所に設置し、車いす利用者も容易に避難できるようスロープも整備した。
 平時には地域住民が交流拠点として利用できる。2階に子育て支援事業などの活動場所、3階にダンスルームやレクリエーションルームがある。【琉球新報電子版】