「復帰の日」に不発弾処理 沖縄の大動脈封鎖 戦の爪痕、今なお…


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 沖縄の“大動脈”の国道58号を1時間10分封鎖した、15日の浦添市牧港での不発弾処理。作業があったのは、くしくも沖縄が日本に復帰して44年目を迎えた日だった。近隣の住民らは「不発弾がこんなに身近にあるとは」と驚いた様子を見せ、中には「沖縄戦の爪痕だ」と、いまだに日常生活に影響を受ける沖縄の現状を憂える声もあった。

 「安全の確保のために速やかに避難して下さい」。午前9時、浦添市牧港の街中を消防の車両が避難を呼び掛けながら走った。発見現場の道向かいにある工具店の日賀正博店長は「まさかこんなに身近にあるとは思わなかった」と話した。
 店舗は避難対象区域内にあり、午前中は一時閉店して避難した。「経営にも影響が出る」と苦い表情を見せた。