社会

「無事で」願い届かず 母親「信じられない」 うるま女性不明

ブルーシートで覆われた遺体発見現場に入る警察の車両=19日午後6時53分、恩納村安富祖

 うるま市の会社員女性(20)が行方不明となっていた事件で19日、元海兵隊員で米軍属の容疑者(32)が逮捕され、女性の遺体が見つかった。急転直下の展開に、女性の家族や友人、うるま市や遺体発見現場の恩納村などをはじめ、県民に衝撃が広がった。女性の無事を願っていた人々は悲報に声を落とし、度重なる米軍関係の事件に怒りの声を上げた。

 行方が分からなくなっていた女性の母親(51)は19日夜、外出先から戻った本島北部の実家で「言葉で言い表せない。(娘が殺されたかどうか)まだ信じられない」と絞り出すように、途切れ途切れに話した。「(容疑者を)私の手で殺したい。本当に殺したい」と感情をあらわにした。

 19日午後3時半ごろ、静けさを保っていた母親の実家が騒がしくなった。電話が鳴り、警察から「捕まった」との一報が入った。その際、安否についての話はなかった。

 女性のことを心配して家に集まった親族や近所の人が「大丈夫よ大丈夫よ」「元気よ元気よ」と声を掛け合った。時折、母親のおえつが漏れた。「里奈、元気でありますように。里奈、元気でありますように」と、家の中にいる全員が何度も何度も祈り、女性の無事を願う言葉が途切れずに続いた。

 うるま署に向かうため家を出た母親の頬は緊張でこわばり、目に涙をためたままだった。

 女性は一人っ子で、いとこの中でも一番年下だったこともあり、親族みんなにかわいがられた。ことし1月の成人式にはピンクの振り袖を身に着け、祖父母や叔父、叔母と新たな門出を祝った。

 実家を訪れた叔父と叔母は「とてもかわいかった。優しくて親切で思いやりのあるいい子だった。お母さんのことをとても大切にしていた」と言葉を詰まらせた。

 午後6時半ごろには、親族や近所の人が母親の実家を訪ね、食い入るようにテレビのニュースを見つめていた。実家を訪れていた男性は「今は何も話せないから」とうつむいた。ニュースを見て糸満市から駆け付けた女性は、被害女性のことを「おとなしくて優しい、とってもいい子です」と話した後、下を向いた。長い沈黙のあと「すいません」とつぶやき、家の中に入っていった。



関連するニュース







  • お知らせ


  • 琉球新報デジタルサービス



  • 会員制サービス






  • 他のサービス