約400人が抗議集会 抗議中の男性1人拘束 シュワブゲート前


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
米軍属女性死体遺棄事件を受け、緊急の抗議集会で基地撤去などを求める参加者ら=25日午前、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前

 【辺野古問題取材班】政府が米軍普天間飛行場の移設先とする名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前で座り込む市民らは25日午前10時過ぎから、同ゲート前で米軍属女性死体遺棄事件を受けた「米軍属による残忍非道な事件を許さない緊急抗議集会」(基地の県内移設に反対する県民会議主催)を開いた。市民ら約400人(主催者発表)が集会に参加し「すべての基地、軍隊を撤退させよう」などと訴えた。

 集会の冒頭、参加者全員で黙とうし、亡くなった女性のめい福を祈った。沖縄平和運動センターの山城博治議長は「中央からは(容疑者のことを)軍人ではないとして、個人の問題に矮小化しようとしている。だから沖縄の屈辱的な状況は変わらない。構造的な暴力だ」と強く批判した。

 集会前の午前9時39分ごろには、シュワブゲート前に座り込む市民らが機動隊ともみあいとなる中、米軍車両に乗る公務中の米兵を窓から殴った暴行容疑で抗議に参加していた30代男性が県警に拘束された。
【琉球新報電子版】