24日からドイツで行われるサッカー国際ユース大会に、同仁病院整形外科医の島川朋享さんが日本高校選抜のチームドクターとして帯同する。将来のフル代表も期待される高校生選手をサポートする島川さんは「選手の将来も考えながら、けがをしない環境づくり、ケアをしていきたい」と抱負を語った。
チームドクターは選手の体調管理やけがの予防、けがが発生した際の治療などを担う。2月に行われた選手選考合宿にも帯同し、選考段階の選手の状態やアレルギーなどの有無を確認した。島川さんは2011年にもチームに帯同した経験がある。前回は選手の多くが初めての海外で長期の滞在だったため、時差ぼけや急性胃腸炎などのトラブルが多かった。今回はその対策を重点的に行いたいと考えている。
自身も小学生からサッカーをしており、全国高校総体ではベスト8に入った。大会前にけがをし、ケアやリハビリの重要性も身をもって体験した。「選手の気持ちになることはできないけれど、寄り添ったケアをしていきたい」と語る。
すでに選手やほかのスタッフから刺激を受けていて、この経験を沖縄で生かしたい考えだ。「沖縄の選手や指導者にこの経験を分かち合い、選手寿命を延ばしていけるようにしたい」と意気込んだ。
(屋嘉部長将)