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Tリーグプレーオフ アスティーダ決勝逃す 岡山に3―1 手痛いシングルス全敗


Tリーグプレーオフ アスティーダ決勝逃す 岡山に3―1 手痛いシングルス全敗 琉球アスティーダ―岡山リベッツ 第4マッチで敗れ、ファイナル進出ならず、肩を落とす琉球の吉村真晴(手前)=22日、東京都の代々木第二体育館(小川昌宏撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 大城 三太

 卓球ノジマTリーグの男子プレーオフセミファイナルが22日、東京都の代々木第二体育館で行われた。レギュラーシーズン2位の琉球アスティーダは3位の岡山リベッツに1―3で敗れ、ファイナル進出を逃して連覇はかなわなかった。第1マッチダブルスは徐晨皓(ジョ・シンコウ)・周雨(シュウ・ユウ)が2―0で丹羽孝希・ヤン・アンに勝利した。第2マッチシングルスは徐が2―3でハオ・シュアイに惜敗した。第3マッチシングルスは張本智和が0―3でヤン・アンにストレート負け。第4マッチシングルスは吉村真晴が1―3で吉山僚一に敗れた。ファイナルは23日、同体育館でレギュラーシーズン1位の木下マイスター東京と岡山が戦う。


 連覇を狙った琉球アスティーダだったが、好調の岡山に屈し、ファイナル進出を逃した。

 今季、チームが課題としていたダブルスで徐晨皓(ジョ・シンコウ)・周雨(シュウ・ユウ)で先勝したが、残りのシングルスで全敗を喫した。ジョは、ハオ・シュアイとの中国人対決で激戦を繰り広げ、精度の高いラリー戦やを展開。紙一重の敗北だった。

 チームを勝利に導くキーマンとなってきた吉村真晴も敗れ、「本当に、ただただ悔しい」とうなだれた。不調のバックに絡む失点が多かった。サーブを2連続でミスするなど、らしくないプレーもあり「全体を通して自分らしいプレーができなかった」とうつむいた。追い込まれるたびに、ギアを上げて逆境をはね返すいつもの姿はなく、粘り強さは影を潜めた。

 レギュラーシーズンの勝ち点により、岡山のオーダーの3マッチ分を開示して、アスティーダが対戦選手を決められるというアドバンテージもあったが、張一博監督は「誰を当てるか逆に難しい部分もあった。岡山はシングルの選手がすごく調子が良かった」と相手チームをたたえた。

 吉村は「この悔しさは1年間残り続けると思う。もう一度チャンスがあれば、再びこの舞台に戻ってきたい」と思いを込めた。

 (大城三太)


張本 ストレート負け

 国際大会の合間を縫って数多くの試合をこなし、日本代表のエースでもある張本智和は0―3でヤン・アンにストレートで負けた。ミスも少なく、強打で押し続ける初対戦の相手に対し、レシーブオーバーする場面が多く、最後まで攻略できなかった。

琉球アスティーダ―岡山リベッツ 第3マッチ、サーブを打つ琉球の張本智和(小川昌宏撮影)
琉球アスティーダ―岡山リベッツ 第3マッチ、サーブを打つ琉球の張本智和(小川昌宏撮影)

 昨季はビクトリーマッチまでもつれたファイナルで勝利し、チームを頂点へと導いた。

 1、2ゲームは終盤に連続得点を許して、封じ込められた。最終ゲームは9―9まで競り合ったが、逆を突かれての失点、最後はネットに引っかけて落とした。変化の鋭いサーブや力で押し切るラリーで見せ場もつくったが相手が上手だった。「フォアがうまいと聞いていたが、バックも上手で完敗だった。要所の課題を次につなげたい」と素直に自分を見詰めた。

 (大城三太)