ニューカレドニア 移民親族捜し、協力呼び掛け


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池原新二郎さん

 ニューカレドニアと沖縄との交流を図る沖縄ニューカレドニア友好協会(与那覇修会長)は、2人のニューカレドニア移民の親族を探している。沖縄から契約移民として821人が渡ったニューカレドニアには、今も多くの県系人の子孫が暮らす。

 1人目は、1880年7月20日生まれの池原新二郎さん。池原さんの子孫にあたるベルナー・イキアラさんが、10月に開かれる第6回世界のウチナーンチュ大会に合わせて沖縄を訪問予定で、沖縄に残る親族との再会を望んでいる。

 当時の資料によると、池原さんの戸籍は中頭郡読谷山間切渡具知村(現読谷村渡具知)で、父親の名前はカマ。池原さんは、1905年12月にニューカレドニアに渡り、農業に従事した。子ども3人に恵まれたが、戦争の影響で42年からオーストラリアで留置され、46年に船で日本へ強制送還されたという。

ニューカレドニア北部で見つかった「小谷盛正」と刻まれた墓碑

 2人目は、ニューカレドニア北部で見つかった墓碑に刻まれた「小谷盛正」さん。墓碑の裏には「昭和十四年三月二十六日・オキナワケン」と刻まれている。当時の資料によると、小谷姓は、戸籍が佐敷(現南城市佐敷)となっている小谷森正さん1人だけで、墓碑の「盛正」は誤字と思われる。

 沖縄ニューカレドニア友好協会が、情報提供を呼び掛けている。問い合わせは同協会事務局(電話)098(851)3661。