「ザ・思いやり」予算 ドキュメンタリーで問う


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鑑賞を呼び掛ける山口洋子さん=琉球新報社北部支社

 【名護】日本が負担する在日米軍の駐留経費、通称思いやり予算に疑問を投げ掛けるドキュメンタリー映画「ザ・思いやり」が15日、名護市立中央図書館で上映される。

 映画は米国出身で日本に20年住んでいる映画監督リラン・バクレーさんが撮影した。在日米軍人の住宅や学校だけでなく、娯楽のためのゴルフ場、ファストフード店などに日本の税金が支出されている状況を解き明かす。

 被災地の宮城県石巻市の仮設住宅を訪ね、広々とした米軍住宅の映像を見せて感想を求める場面もある。

 映画にも出演している東京出身で16年前から沖縄に住んでいる山口洋子さん(76)=名護市辺野古=が6日、琉球新報社北部支社を訪れ、来場を呼び掛けた。映画で山口さんが東日本大震災後、2011年4月から約1年間行った署名運動「思いやり予算を被災地の支援へ」の活動も描いている。

 上映は午前10時、午後5時半の2回。当日券800円。問い合わせは名護市立図書館(電話)0980(53)7246。