沖縄国際大学、“文理”両道育成へ ITやプレゼン講座開設


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「ハイブリッド型人材育成講座」の開設を報告する(左から)レキサスの山崎暁執行役員と、安里肇沖縄国際大教授=琉球新報社

 沖縄国際大産業情報学部は2016年度後期(9月30日~2月10日)で、システム開発のレキサス(比屋根隆社長)提供による文理融合型の人材を育成する寄付講座「ハイブリッド型人材育成講座」を開設する。自動車や家電などあらゆる機器をネットでつなぐ「モノのインターネット(IoT)」が普及する中、関係者は「自分が学んでいることを生かせば、将来いろいろな社会的課題を解決できる可能性があることを知り、学ぶ意欲に火を付ける契機にしたい」と語った。

 講座は15回に分けて行われる。IoT機器の開発に携わるレキサスの開発陣らが講師を務める。座学だけでなくチームでの開発やプレゼンテーション、デザインなど幅広く学べるカリキュラムを整備する。

 レキサスの山崎暁執行役員は「日本では情報技術(IT)は理系とされるが、文理を分けて教育するシステムは世界的にはまれ。ITはシステム開発力だけでなく、デザインやコミュニケーションなど、文理両方ができる必要がある」と指摘した。沖国大の安里肇教授は「大学の講義は学者肌で、開発現場と乖離(かいり)しているとの指摘もある。企業で働いている人を呼んで交流を深めたい」と狙いを語った。