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南城市長セクハラ疑惑 第三者委員会の設置に遅れ 市「人選、慎重にならざるを得ない」沖縄


南城市長セクハラ疑惑 第三者委員会の設置に遅れ 市「人選、慎重にならざるを得ない」沖縄 南城市役所(資料写真)
この記事を書いた人 Avatar photo 普天間 伊織

 【南城】古謝景春南城市長のセクハラ疑惑を受けて、同市は市役所内のハラスメントの実態を調べる第三者委員会設置に向け、委員候補の選定を進めている。市議会が第三者委設置を求める決議を可決したのは6月末だが、2カ月以上たった現在も設置されていない。設置が遅れている理由について、同市の新垣郷太総務部長によると弁護士、社労士など関連団体に推薦を依頼しているが人選に時間を要している。新垣総務部長は「なるべく早い設置を目指しているが、委員候補の人選には慎重にならざるを得ない」と説明した。

 4月から5月に実施された職員アンケートでは複数のハラスメント被害が明らかになっており、真相の解明と被害者のケアが急務となっている。

 市議会のハラスメントに関する特別委員会の安谷屋正委員長は「9月中に会合を持てるようにしたいと執行部からは聞いている」と話す。

 設置が遅れていることに安谷屋委員長は「期限は設けていないが時間がかかるようなら、委員会としても申し入れなど何らかの対応を取る必要がある」との見方を示した。

(普天間伊織)