古謝景春南城市長のセクハラ疑惑をめぐり、市は30日、疑惑の発端となった元市長車運転手の女性について、ハラスメント防止条例で新設する外部相談窓口でも「訴訟中の案件」として対応しない認識を示した。
「ハートのまち南城 人権ファーストの会」が14日に出した質問状に古謝市長名で回答した。
南城市議会は同条例の制定の際、中村直哉議長名で条例施行前のハラスメントの相談にも対応するよう市に求めている。これを受けて、人権ファーストの会が、元運転手の女性について「外部相談窓口に改めて相談できるようになったと理解していいか」と市に尋ねていた。市が女性が求めた第三者による調査に応じず、一方的に業務委託契約を解除した対応が問題になっていたからだ。
ところが、市は「訴訟中の案件であるため、司法において判断がなされると認識している」と改めて対応しない認識を示した。
市総務課は本紙の取材に「『できない』とは書いていないが、司法の場でやる認識だ」と語った。
また、市は人権ファーストの会への回答の中で、外部相談窓口の機関名は公表する考えを示した。
(南彰)