沖縄、奄美の土地活用調査　想定施設は「訓練や補給の基盤」　防衛相　南西地域の防衛強化「運用基盤の拡充進める」

　【東京】防衛省が2025年度予算の概算要求で計上した、沖縄県内や奄美群島（鹿児島県）で新たに活用できる土地を検討するための事前調査を巡り、木原稔防衛相は3日の閣議後会見で、想定する施設として「訓練基盤や補給基盤」と例示した。訓練場や補給拠点の整備を念頭に調査を進めるとみられる。

　これまでに「南西地域の防衛体制の強化」として、与那国駐屯地（与那国町）や宮古島駐屯地（宮古島市）、奄美駐屯地（鹿児島県奄美市）、石垣駐屯地（石垣市）などを開設してきたと説明した上で「引き続き南西島しょ部の現地部隊などが活用する運用基盤の拡充を進め、さらに抑止力・対処力を高めていくことが重要」と強調した。「特定の候補地は想定していない。各島で幅広く調査する」とし、沖縄本島も「排除されるものではない」と述べた。

　27年度に陸上自衛隊那覇駐屯地（那覇市）に、早期警戒管制機などを無力化するための新たな部隊「対空電子戦部隊」を配備する計画については、8月30日に沖縄県と那覇市に説明したと明らかにした。

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