【東京】石破茂首相は8日の参院代表質問で、相次ぐ米兵による性的暴行事件で情報伝達に問題が生じたことについて問われ、「日米の関係当局間で適切な情報のやり取りが行われた」と述べた。田名部匡代氏(立民)への答弁。
石破首相は通報制度の目的について、「日本側の関係当局の迅速な対応を確保し、事件事故が地域社会に与える影響を最小限のものとすること」と説明した上で、目的を達成し、適切に情報伝達が行われたとした。
その後、県への情報伝達の在り方が見直されたことに触れ、「引き続き、迅速かつ正確な情報伝達が徹底されるよう取り組む」と述べた。
自民党総裁選の期間中に言及していた日米地位協定の改定について、所信表明演説で触れなかったことについては「一朝一夕で実現するとは思っていない」と、7日の衆院代表質問と同じ答弁を繰り返した。(嘉数陽)