灯籠製作 復興祈る 熊本応援企画参加へ 八重山農林高


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竹灯籠を手作りする八重山農林高校ライフスキル科の生徒たち=9月24日、石垣市の同校

 【石垣】八重山農林高校ライフスキル科3年の生徒たちは熊本県で8、9の両日開かれる「熊本暮らし人まつり みずあかり」に合わせた熊本地震復興応援イベントを企画している。現地と同じように竹の灯籠を製作し、前日の7日夕に校内で明かりをともし一日も早い復興を祈る。

 「みずあかり」は熊本城周辺に2日間で約5万4千個のろうそくがともるイベント。同科担任の三好晃示さんが熊本県出身で、熊本城の損壊など熊本地震の影響が残る中、今年もイベントが実施されることを知り、生徒たちに紹介した。生徒たちも「何かできれば」と今回の取り組みを決めた。

 同科3年31人は週末や下校時間などを利用して取り寄せた竹にさまざまな模様の穴を開け、明かりが漏れるように細工した。竹の底には「絆」などのメッセージも書いている。灯籠は高さ約40センチを31個、約170センチを20個作る予定だ。

 「みずあかり」は2004年に始まり今年で13回目。竹灯籠を並べて美しい風景を作る。熊本の活力を生み出そうと開催されてきた。

 三好さんは「熊本城も復旧には遠い中で今年も開催するとは思わなかった。前を向いている姿を見て生徒たちと協力できることはないか相談したら実行することになった」と生徒たちの気持ちを喜んだ。

 志喜屋舞衣さん(18)は「熊本が頑張っている。少しでも元気になってもらえるよう応援のメッセージを送りたい。一緒に気持ちが共有できたらうれしい」と話した。(謝花史哲)