古都・首里から沖縄の香り、オーガニック石けんで新ブランド


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手作りオーガニックせっけんを紹介する従業員ら=1日、那覇市首里当蔵町

 手作りオーガニックせっけんのギャラリーショップ「SuiSavon(首里石鹸(せっけん))」が3日、那覇市首里当蔵町の龍潭通りに開店した。1日に時間限定でプレオープンし、沖縄の植物や果物由来の天然の香りを観光客や地元住民に紹介した。

手作りオーガニックせっけんのギャラリーショップ「SuiSavon」=1日、那覇市首里当蔵町

 運営するのはコールセンターのコーカス(那覇市、緒方教介社長)。「女性社員が多い職場だが、経験を重ねるとともに育児や介護といった生活環境も変わっていく。コールセンター勤務以外にも提供できる働き方を広げたい」(緒方社長)と新規分野の開拓を検討。女性社員たちの提案で、オーガニックせっけんのブランド展開が決まった。

 アロエやパイナップル、ヘチマなど沖縄の12種の原料から美容にもいいアロマ成分を抽出。熊本県南阿蘇の「南阿蘇オーガニック」、那覇市の「グローバルボタニクス」の釜で手作りせっけんに仕上げる。

 約30種類の香りのせっけんを開発し、贈答用や外国人観光客らの土産品として首里発の新しいブランドを目指す。白と黒を基調にした実店舗のほか、ウェブサイトでのオンライン販売も手掛ける。

 コンセプトは「この香りが思い出に」。緒方社長は「沖縄の植物には美容成分を蓄えた力がある。地元に帰った時にこの香りで沖縄を思い出してもらいたい」と話した。