「公平性に欠く」 県教委に有識者会議が提言 教員試験英語問題引用


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報告書を読み上げる下地敏洋座長(左)=16日午前9時30分ごろ、県教育庁

 本年度の沖縄県公立学校教員候補者選考試験のうち、中高の一次試験・英語のリスニング試験で特定の市販問題集から引用して問題が作成されていた問題で、大学教員や教育関係者らでつくる「県公立学校教員候補者選考試験英語試験問題作成に係る有識者会議」の下地敏洋座長(琉球大大学院教授)は16日、平敷昭人県教育長に検討結果を報告した。

 特定の問題集の引用について有識者会議の報告は「公平性に欠くという意見がある。作問にあたっては工夫・改善の必要がある」と指摘し(1)一般の問題集以外の信用できる資料の活用(2)過去問題や作問資料の蓄積(3)ネイティブスピーカーによる問題の検討―を求めた。

 下地座長は「受験者や関係者に疑義を持たれないよう、公平性を保って良質な問題を作成してほしい」と述べた。平敷教育長は「受験者や県民が安心できるような試験問題を作っていきたい」と答えた。【琉球新報電子版】