米軍機騒音苦情 最多に 沖縄市、本年度 夜間飛行増が要因


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 【沖縄】米軍機の騒音に対して不快感や不安を感じたとして、沖縄市基地政策課に寄せられる2016年度の年間苦情件数が、記録が残る07年度以降で最多を更新することが確実となっている。22日現在で、既に過去最多まであと6件に迫る143件。市は東部地域でオスプレイの夜間飛行が増加していることや、外来機の訓練の常態化などが要因とみている。

 これまでの過去最多は13年度の149件。12年度は72件で倍増したが、外来機の訓練のほか、市が苦情を24時間受け付ける専用電話を13年12月に設置したことなども苦情件数を押し上げる要因だったとみられる。14年度は115件、15年度は86件だった。

 16年度の全体の押し上げ要因となっている泡瀬や比屋根などの東部地域は、市内4地域で最多の58件(前年度比46件増)。そのうち4月に29件が集中し、米海兵隊所属のオスプレイに関する苦情が大半を占めた。住民からは「普通の騒音と違い気持ち悪くなる」「眠れない」「海の上を飛んで」などの声があった。

 その他の地域は、安慶田や美里など中部が38件(同9件増)、登川や池原など北部が20件(同12件減)、胡屋など西部が20件(同9件増)だった。