伊江島産素材で手作り菓子 島唯一の雑貨店「ニヌファ」で月1販売


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 【伊江】沖縄や海をテーマに島の素材を使ったオリジナルアクセサリーや、沖縄の作家の器や手拭いなどが並ぶ伊江島唯一の雑貨店「NINUFA(ニヌファ)」=伊江村川平区=で月に1度、仲間が集まり手作りのお菓子を販売している。その名も「1DAY SWEETS(月イチのお菓子販売の日)」。

月に1度、上間由紀子さん(右から2人目)が経営する雑貨店でお菓子を販売する山口れいこさん(右端)と島袋美沙さん(左から2人目)=11月23日、伊江村川平の「NINUFA(ニヌファ)」

 店主の上間由紀子さん(43)が店をオープンしたのは10年前。アーニー・パイル記念碑の西側に店があり、そのたたずまいも絵になる。民泊の生徒やサイクリングを楽しむ観光客が足を止めて店を訪れている。

 今帰仁村で「島厨房Kafuu(かふう)」を営む山口れいこさん(46)がフラダンスのレッスンで度々伊江島を訪れ、生徒の紹介で上間さんの店を訪問。山口さんも手作りのお菓子を製造し、今帰仁村や本部町内の店に納品する。手作りにこだわる2人は意気投合し、1年ほど前から月に1度、上間さんの店でお菓子を販売している。

 山口さんは伊江島産の小麦や北海岸の湧出(ワジー)の塩、ラム酒など島の食材にこだわった焼き菓子を製造。毎回10種類ほどを販売する。フラダンスの仲間で村内在住の島袋美沙さん(35)も加わり、クッキーやマフィンなど5種類を並べた。

 始めた頃は口コミだけで客も少なかったが、最近はフェイスブックやSNSなどで発信し、客足も増えている。

 山口さんは「季節に応じた食材などを使い、卵やバターを使わず体に優しいスイーツを提供し喜ばれている。月に1度の販売だが、とても楽しみにしている」と話した。

 上間さんは「土産屋では手に入らない島の魅力が詰まった手作りのお菓子を、村民や観光客に食べてもらいたい。村内で手作り商品を持ち寄った“手作り市”も開催してみたい」と抱負を語った。

 店の場所は伊江村川平638、午前10時から午後5時まで(不定休)。お菓子の販売は毎月第3水曜日の午前10時30分から午後3時まで(変更の場合あり)。問い合わせは同店(電話)0980(49)2305。ホームページはhttp://ninufa.com
(金城幸人通信員)