
【東京】翁長雄志知事は27日午前、東京都の参院議員会館を訪れ、超党派の野党国会議員で構成する「沖縄等米軍基地問題議員懇談会」(会長・近藤昭一民進党衆院議員)に対し、名護市辺野古への新基地建設計画の断念などを政府に働き掛けるよう要請した。
翁長知事は近藤会長に対し、新基地建設現場で「今春にも埋め立てに向けた本格的な工事が始まる恐れがある。その阻止に向けた対応は喫緊の課題だ」と強調した。建設断念に向け、懇談会として積極的に取り組むよう求めた。
その上で、懇談会会員の所属政党としても阻止に取り組むことや、辺野古・大浦湾海域でいまだに調査が進んでいない1300種に上る生物の調査・保全が実施されるまでの工事中止、米軍普天間飛行場の5年以内の運用停止などを政府に働き掛けることを要望した。