「あの世の正月」家族で祝う 各地で十六日祭


社会
この記事を書いた人 松永 勝利
宮古島に向かって手を合わせる平良盛順さん(左)家族=12日午前10時半ごろ、那覇市西の三重城

 グソー(後生=あの世)の正月とされる旧暦1月16日の「十六日祭」の12日、県内各地では仏壇や墓前にごちそうを供え、先祖を供養する姿が見られた。那覇市西の三重城では、多くの家族連れがごちそうの入った重箱を広げ、出身離島の方角に感謝の祈りをささげた。 
 4歳の孫娘を含む家族6人で来ていた平良盛順さん(66)=那覇市=は「これからも家族を見守ってくださいという気持ちで毎年訪れている」と話した。
 出身の宮古島の方角に向かい、手を合わせていたのは新里忠一さん(77)と芳子さん(72)夫婦=浦添市。忠一さんは「先祖に気持ちが届くよう、夫婦2人で仲良くしている」と笑顔で話した。芳子さんは宮古島の言葉・ミャークフツで「先祖のおかげで私たちがいる。家族仲良くしているので安心してください」と語り掛けていた。【琉球新報電子版】