育児中も働ける社会を 母親ら、課題話し合う ワーキングマザープロジェクト


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 【沖縄】子育てをする全ての母親が働くという選択肢を持てる世の中づくりを目指す「ワーキングマザープロジェクト(WMP)」が12日、沖縄市中央のスタートアップカフェコザで第1回意見交換会を開いた。子育て中の女性や企業の代表、行政関係者らが参加し、育児中の母親が社会へ出るに当たり困っていることや解決に必要なことなどについて意見を交わした。

トークセッションで設立の背景について話す上原結奈さん(左)=12日、沖縄市中央のスタートアップカフェコザ

 プロジェクト発起人の上原結奈さん(28)は、女性の力で沖縄の魅力をPRする「オキナワンガールズ」を運営しながら、2歳と0歳の息子を育てている。育児をしながら仕事をすることに難しさを覚え「同じ悩みを持つ者同士で世の中を変えていければ」とWMPを立ち上げた。

 上原さんは「年齢と共に自分で生活する経験値を重ねることは自信にもなるし、子どもたちにもいい見本として見せられると思う」とアドバイスした。その上で「(育児中の女性が)自分たちで動き、自分たちが求める世界を明確にしていこう」と呼び掛けた。

 連携して事業を進める市中央の創業・起業拠点「スタートアップカフェコザ」の中村まこと代表は「ホームページ作成など、IT技術があれば、できる仕事はたくさんある」と話し、社会と関わりながら自分らしく生きられる環境が広がっている現状を紹介した。