ウチナーギャル語わかる? 若者ウチナーグチ紹介本あす発売


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「今どきウチナーグチ&ウチナーギャル語」をPRするフリー編集者の宮城一春さん(左)と沖縄時事出版の上原一真さん=那覇市天久の琉球新報社

 若い世代が普段使っている「ウチナーグチ」を楽しく紹介する「今どきウチナーグチ&ウチナーギャル語」(沖縄時事出版・千円)が、9日から沖縄県内主要書店やファミリーマートで発売される。

 芸能事務所オリジン・コーポレーションの真栄平仁(ひーぷー)さん、じゅん選手、「スズカーサーキット」のすーずーとさーきーが座談会形式で世代間ギャップを交えてウチナーグチを紹介。イラストはぴろんぴろん下里さんが担当した。

 スズカーサーキットの2人は20代で、若者がウチナーグチをもじって使う言葉を「ウチナーギャル語」と表現。例えばツイッターで普及した「~なう」は英語の「now(今)」に由来するが、これを沖縄風にすると「~なま」となる。畑作業をしていることを「はるさってる」、「あんまさい(面倒くさい)」から変化した「まさい族」など、40代の真栄平さんと30代のじゅん選手が驚く活用も。大ヒットしたアニメ「君の名は。」の言い換えを考える場面では、じゅん選手が「うんじゅぬ なーや」と提案すれば、すーずーが「やー たーやが」と返す。

 正しいウチナーグチを学ぶのではなく、若者たちの新しいウチナーグチを楽しんでもらうのが狙いだ。企画編集に携わった宮城一春さんは「言葉は生きているもの。これはこれで面白いと笑ってほしい」といい、印刷・製本を担当した近代美術の中村理乃さんは「逆に本来の意味を考えるきっかけにもなるかも」と話す。沖縄時事出版(電話)098(854)1622。