県内で進む外国人採用 リウボウGで新規3人 アジア展開見据える


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 インバウンド(訪日外国人客)増加や県内企業のアジア展開などを背景に、日本語能力のある外国人を採用する人事が進んでいる。1日に入社式があったリウボウグループ(比嘉正輝代表)は、韓国から3人の新入社員を迎えた。前年も台湾の女性を中途採用しており、担当者は「海外に打って出る構想もあり、広い視野を持った人材の採用に動いている」と話した。

 スーパーマーケット事業のリウボウストアは李正煥(イジョンファン)さん(30)、安藝琳(アンエリム)さん(23)を採用した。担当者が韓国で開かれた企業説明会に参加し、日本で働くことを希望する学生たちにリウボウでの就職を呼び掛けた。ソウルの聖公会大学で日本語を専攻していた李さんは、東京や大分で働いた経験があり「いつも笑顔でお客さまに接客したい」と意欲を語った。韓信大学を昨年卒業した安さんは「沖縄は観光で有名な場所。緊張することが多いが、ミスなく接客したい」と笑顔を見せた。

 リウボウ旅行サービスは金〓姓(キムビジュ)さん(39)を採用。大阪で2年間働いて沖縄に移り住み「暖かい沖縄が好きだった。旅行関係の仕事にも就きたかったので頑張りたい」と語った。

 リウボウグループでは台湾大手百貨店との提携など、アジア展開に力を入れている。リウボウホールディングス総務・法務部の山内昌利次長は「海外からの来店客が増えている。正社員のほか、百貨店インフォメーションや免税カウンターでも外国人人材が活躍している」と対応を説明した。

※注:〓は「田」の右に「比」