「闘牛は伝統文化」 シンポで魅力語り合う


社会
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講師として登壇した高田勝さん(左)と闘牛に対する思いを話す闘牛関係者ら=今帰仁村仲宗根公民館

 【今帰仁】「ウシオーラセーシンポジウムin北部(主催・北部闘牛組合、本部闘牛組合)がこのほど、今帰仁村の仲宗根公民館で開かれた。シンポジウムでは沖縄こどもの国の高田勝園長が登壇し、闘牛の魅力や理解を伝えながら、どのように伝統文化を守っていくのかなどについて話し合った。

 高田さんは闘犬や闘牛に関して、残虐性や違法性のイメージを抱く人たちがいることに触れ「闘牛においてどこを守って、どこを変えていかなければならないのか。関係者らで話し合う必要がある」と強調した。5年に1度の動物愛護管理法の見直しで、闘牛が法規制の対象になりかねないとの懸念を示し「『愛護』という個人の感情が大きく影響する観点ではなく、『福祉』という客観的な見方から闘牛の在り方を考えることで、見直すべき点も見えるのでないか」と話した。

 熱心に闘牛を観戦してきた「闘牛女子」の久高幸枝さんは「闘牛業界では各組合が独立した形で活動する場合が多い。そうした中、北部闘牛組合と本部闘牛組合が同じ課題に向けて話し合えた今回のシンポジウムの意義は大きい」と話した。