サイパン、テニアンの南洋慰霊祭に出発 遺族や関係者ら38人


この記事を書いた人 松永 勝利
サイパン、テニアンへの出発を前に結団式に参加した遺族や関係者ら=25日午前、那覇空港国際線ターミナル

 太平洋戦争の激戦地・南洋群島で犠牲になった県出身者を鎮魂する「第48回南洋群島・慰霊と交流の旅」(南洋群島帰還者会主催)に参加する遺族や関係者、添乗員ら38人が25日午後、那覇空港を出発した。出発を前に同日午前、国際線ターミナルで結団式が行われた。
 南洋群島帰還者会の上運天賢盛会長(85)は「地下で眠る家族たちに安らかに眠ってほしいと伝えたい」と話し、高齢化で参加者が年々減る中でも「体力の続く限り、できるだけ続けたい」と語った。
 慰霊の旅は5泊6日で、ソウルを経由し、26日に米領サイパンに到着する。27日にサイパン、28日にテニアンでの慰霊祭に出席する。南洋群島帰還者会の関係者に加え、県議会の赤嶺昇副議長も参加する。【琉球新報電子版】