「友人の支え大きかった」 安部龍太郎さん、作家の人生語る


この記事を書いた人 松永 勝利
生徒に語り掛けるように講演する作家の安部龍太郎さん=1日午前、糸満高校

 高校生のための文化講演会(琉球新報社、公益財団法人・一ツ橋文芸教育振興会主催)が1日午前、糸満高校で開かれた。2013年に直木賞を受賞した作家の安部龍太郎さんが「作家の生き方」と題して講演し、生徒ら約千人が聴き入った。
 安部さんは作家になるまでの経緯や、作家としての仕事について語った。歴史小説「等伯」の直木賞受賞の背景については、学生時代の友人に作品のアドバイザー役を頼んで執筆していたことを挙げ「家族や編集者の支えもあったが、この友人の支えが小説家としてやっていく上では大きかった」と振り返った。
 講演を聴いた3年生の池間楓恋(かれん)さん(17)は「(安部さんが)『人間は自分のできることしかできない』と言っていたのが印象的だった。私も自分のできることに専念していきたいと思った」と話した。【琉球新報電子版】

講演に聴き入る生徒ら=1日午前、糸満高校