タクシー内に電子案内板 位置情報活用し動画 沖東、来月から


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タクシー内のデジタルサイネージをPRする沖東交通の新垣聖達事業部営業促進部長=27日、西原町小橋川の本社

 沖東交通(東江一成社長)は7月1日から、同社のタクシー車内にタブレット端末を設置して乗客向けに動画広告を上映するデジタルサイネージ(電子案内板)事業「ユンタクシーエム」を始める。広告業のエドワードペンシル(岡庭正朋社長)、通信サービスのレキオス(宜保文雄社長)と共同で実施する。内容は運行場所などに応じて切り替えられ、外国人観光客にも直接訴求できる新しい媒体として普及を図る。

 8インチの画面を搭載したタブレット端末を運転席の後ろに設置し、後部座席の乗客に動画を見てもらう。動画はレキオスのモバイル通信サービスを通じて管理・配信される。

 位置情報を活用して、外国からのクルーズ船が入る港に向かうタクシーには外国人観光客向けの動画を、大学周辺で走るタクシーには学生向けに企業の採用募集の動画を流すといったことができる。沖東交通の新垣聖達事業部営業促進部長は「月50万人が視聴する媒体として新たな提案ができる」と期待した。

 今年中には乗客が利用できるクーポンの配信やゲーム、多言語に対応するソフトも搭載する予定で、岡庭社長は「全てのタクシーをインターネットに接続することで、単なる広告展開にとどまらない展開ができる」と語った。

 広告料金は15秒で30万円から。問い合わせはエドワードペンシル(電話)098(988)3158。