どんな味?スイカで炊き込みご飯、パンケーキ 「爆弾スイカ」の産地・読谷で講習会


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スイカを使った料理を試作した大木婦人会の会員ら=6月27日、読谷村大湾のカエプロジェクト

 【読谷】地域の農産物の「6次産業化」に向け、読谷村大木自治会婦人会の会員10人が6月27日、読谷村大湾のカエプロジェクトで、大木特産の黒皮で大玉の「黒玉スイカ」(爆弾スイカ)を使った炊き込みご飯やパンケーキ作りに挑戦した。カエプロジェクトの管理栄養士・上原かおりさんが指導し、出来上がった新メニューに「おいしい」「スイカにこんな食べ方があったのか」などの声が上がった。

 これまでスイカの加工品はゼリーなどに限られていたという。新メニューの試作・試食会は読谷村の「我がシマ一品支援事業」の一環で行われた。

 炊き込みご飯の「サマーピンクライス」は、手でつぶしたスイカを使い、炒めたシーフードやタマネギとともにケチャップやコンソメで味付けし、炊き込んだもの。

(左から)スイカのパンケーキ、スイカジュース、炊き込みご飯のサマーピンクライス

 盛り付けにはミントを載せ、見た目も華やかな一品だ。また「スイカパンケーキ」はすりおろしたスイカとホットケーキミックスを混ぜ、薄く焼き上げた。

 会員たちは上原さんの説明をメモを取りながら熱心に聞き、「どんな味がするか楽しみ」と期待しながら調理した。仲尾次裕子さん(48)は「いつも加工するのはゼリーやジュース、ジャムくらい。このように使えるのは驚いた」と新メニューのおいしさを実感した様子だった。

 婦人会会長の伊佐ちえ美さん(54)は「思いもよらないメニューだった。ご飯に入れるのも初めてで、コンソメが利いておいしい」と感想を話した。

 カエプロジェクトの上原さんは新メニューを考えるに当たり、愛媛県の「みかんご飯」にヒントを得たという。「日常で作りやすく、きれいに仕上がるように考えた」と述べた。