未来を創る! 高校生が熱く討議 社会問題への知識深める


この記事を書いた人 大森 茂夫
与えられたテーマの課題解決を考え議論を交わした「未来を創る! 高校生のディスカッション」=29日午前、那覇市天久の琉球新報社(花城太撮影)

 高校生が社会課題を議論する「未来を創る! 高校生のディスカッション」(琉球新報社主催)が29日、那覇市天久の琉球新報社で開かれた。議論の進め方を学び、社会問題に対する知識を深めるのが狙い。県内の高校生22人が参加し、増加する外国人観光客や、高齢化社会の日本の医療の在り方について問題点を話し合い、解決案を発表した。

 「高齢社会日本の医療」をテーマに議論したグループは、延命治療に対する意思や方針に関する課題に着目した。核家族が増加する中、病気になった場合、治療の方針を家族で話し合う機会や心構えに差が出ると仮定。延命治療に関するコーディネーターの必要性を挙げ、専門資格を設けることを提案した。

 参加した知念高校3年の仲里咲弥さん(17)は「同じ高校生でも思っていることが違う。自分の意見に対して他者がどう考えるか、自分のレベルがどれくらいか分かった」と話した。

 議論イベントは毎月第2、4月曜日掲載の新しい学びと大学入試改革に対応する力を付ける紙面企画「MANALAB☆」の関連事業。日本新聞協会NIEアドバイザーの石川美穂教諭が議論の進め方や物事を適切に伝える言葉の選び方をアドバイスした。