FC琉球、敵地で大勝 G大阪U―23に7―1 J3


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 サッカー明治安田J3第21節最終日は4日、大阪府の市立吹田サッカースタジアムでFC琉球がガンバ大阪U―23と対戦し、7―1で快勝した。琉球は8勝7分け5敗、勝ち点31で8位。J2昇格ラインの2位との勝ち点差は8。

 琉球は前半13分、MF田中恵太がDF才藤龍治のパスを受けて先制を奪う。37分にはゴールほぼ真正面でのFKの絶好機でFW富所悠が左隅に突き刺す。前半終了間際には田中がMF藤澤典隆のスルーパスに反応し、この日自身2点目の得点を挙げ、3―0で折り返す。後半6分、こぼれ球に反応したMF朴利基が押し込み4点目。1点を返された後も、11分に富所がFKでこの日自身2点目を挙げ、17分には藤澤のゴールも続いた。途中出場したMF中川風希も34分に富所からフリーでパスを受け、ゴール。今季最多の7得点で突き放した。

 琉球の次戦は9日午後7時から、県総合運動公園陸上競技場で9位の藤枝MYFCと戦う。

(2)吹田スタ(琉球2勝)
琉球 8勝7分け5敗(31)
 7―1(3―0,4―1)
ガンバ大阪U―23 5勝1分け14敗(16)
▽得点者【琉】田中(3)富所(9)朴利(1)藤澤(5)中川(1)【G】岩本(1)
▽観衆597人

◇超攻撃サッカー爆発 昇格正念場9月、好発進

FC琉球―ガンバ大阪U―23 共に2得点ずつを挙げたFC琉球のFW富所悠(右)とMF田中恵太=4日、大阪府の吹田サッカースタジアム(FC琉球提供)

 昇格に向けて後がないFC琉球の選手たちが開花した。直近4試合で3試合無得点の琉球がガンバ大阪U―23を相手に爆発し、“超攻撃サッカー”を見せつけた。終始攻撃の手を緩めず、首位の秋田戦(24日)を含む正念場の9月の初戦を7―1の圧勝で好発進した。金鍾成監督も「9月は厳しいゲームが続く。いいスタートが切れた」と安堵(あんど)する。

 互いに主導権を奪えずにいた前半13分、MF田中恵太が右サイドを突破したDF才藤龍治からパスを受ける。ペナルティーエリア右に切り込み右足を振り抜く。反応した相手GKの手をすり抜け、ゴールネットを揺らした。

 先制で勢い付いた琉球は田中が個人2得点を決めれば、シュートの正確性に定評があるFW富所悠もFKで鮮やかな2得点。先発したMF朴利基は起用に応える今季初ゴールとなった。MF藤澤典隆主将も得意のドリブルで切り込んで得点を重ね、夏の補強で入った途中出場のMF中川風希もJ初ゴールと続いた快進撃で勝利を収めた。

 8位の琉球は、勝ち点差2で上回る9位の藤枝MYFCと9日にホームで対戦する。指揮官は「調子が上がっているチームなので積極的なゲームで勝ちたい」と意気込む。田中は「勝ち続けないと昇格できない」と再びの活躍を誓った。