車運転前提で飲酒76%、「捕まらないと思った」36% 今年上半期・県警調べ


この記事を書いた人 平良 正

 沖縄県警交通企画課が2017年上半期(1~6月)の飲酒運転摘発者に実施したアンケート調査によると、639人のうち75・6%に当たる483人が「飲酒後、車を運転するつもりだった」と回答した。飲酒運転に対する意識の低さが浮き彫りになったことから、同課はCMを作成し啓発を図るほか、交通安全教育を浸透させたい考えだ。

 アンケートは17年上半期の摘発者1105人中715人が各項目の質問ごとに応じた。飲酒前の意思では「運転するので飲むつもりはなかったが、つい飲んだ」と回答した人は24・4%(156人)だった。摘発者の飲酒運転前歴は91・9%(613人)が「なし」で、「初犯」が多数を占めた。

 飲酒運転の理由については「捕まらないと思った」とした人が35・6%(245人)で、「その程度は大丈夫だと思った」が32・7%(225人)、「仕事に車が必要」が15・5%(107人)だった。自宅までの距離は1~5キロ内が40・4%(287人)を占め、5~10キロ内が23・5%(167人)、1キロ内が19・4%(138人)だった。

 摘発者の年齢は働き盛りの20~40代が72・4%(513人)と最多だった。同課によると、県内の人身事故は7月末現在、2815件発生。うち飲酒絡みは43件、構成率は1・53%で全国ワースト5位だった。

 同課は飲酒運転事故を起こした場合の経済的、家庭的損失などを伝えるため、9月後半~10月に放送予定のCMを作成中という。「交通安全教育を浸透させたい」と話した。