パッションフルーツ販路拡大 ネット活用、全国へ


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パッションフルーツの販路拡大の取り組みを進める(左から)小池柾さん、美智代さん、柚さん=糸満市大里

 【糸満】パッションフルーツの認知度向上や販路拡大に向けて、沖縄県糸満市の熱帯果樹園「小池さん家」がインターネットやツイッターを活用した取り組みを始めている。今年7月にホームページを開設し、全国に向けた販売を実施しているほか、ツイッターで果樹園に関する情報を発信している。

 「小池さん家」では、小池功さん(55)と美智代さん(55)の夫婦がパッションフルーツなどの果実を育てている。パッションフルーツは「おきなわ花と食のフェスティバル」で賞を受けるなど高い評価を受けており、息子の柾さん(22)が「両親がおいしいパッションフルーツを生産している自信があったので、もっと多くの人に知ってもらいたかった」とツイッターでの情報発信を始めた。

 ツイッターで反応が好評だったことから、県内で情報技術(IT)による地域活性化を進めているKDDIウェブコミュニケーションズ(東京都)の協力を得てホームページを作成。インターネットで注文を受け付けて、販路のさらなる拡大を目指した。

 県外からの注文も多く、柾さんは「出会わなかった人にもパッションフルーツを届けられる」と効果を実感している。

 今後は市内の他の農家にも、インターネットを活用した販路拡大の取り組みを広げていくことを目標にしている。柾さんは「農家がそれぞれの特徴を持ったホームページを作成して、パッションフルーツの認知度向上につなげてほしい」と今後の広がりに期待を込めた。