座間味村に淡水化装置 沖縄県貸与へ、水不足解消期待


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
町田優県企業局長(左)から移動式海水淡水化装置貸与の決定通知書を受ける宮里哲座間味村長(右)=8日午後、県庁

 少雨で貯水池が渇水となっている阿嘉島を抱える座間味村の宮里哲村長は8日、県庁で町田優県企業局長から移動式海水淡水化装置の貸与決定通知を受けた。宮里村長は「梅雨明け以降の少雨傾向と、観光人口が多く水の使用量が大幅に増えている。今回の貸与で安心して住民生活が送れる」と歓迎した。

 8日現在、阿嘉島と慶留間島(人口約300人)の水を賄う水源地「ウタハ堰」の貯水率は29%と3割を切った。海水淡水化装置は25日ごろに阿嘉島に送り、29日には給水を開始する予定。ウタハ堰の貯水率が90%台に回復するまで使用する。宮里村長は記者団に対し「過去には9年連続で制限給水したこともあり観光にも影響があった。村は主要産業が観光なので、迷惑を掛けない環境づくりがとても大切だ。今回は一括交付金で県が機械を導入してもらって非常にありがたい。大いに活用したい」と語った。