沖縄導く9氏誇りに 琉球新報賞、功績たたえる


この記事を書いた人 大森 茂夫
第53回琉球新報賞を受賞した(前列左から)玉那覇有公氏、川平朝清氏、瀬名波榮喜氏、土肥健一氏、宮本憲一氏、新垣雄久氏、(後列左から)奥キヌ子氏、瀬名波孝子氏、西江喜春氏=25日夜、那覇市のANAクラウンプラザホテル沖縄ハーバービュー

 琉球新報社は25日、第53回(2017年度)琉球新報賞の贈呈式・祝賀会を、沖縄県那覇市のANAクラウンプラザホテル沖縄ハーバービューで開いた。沖縄振興・自治、経済・産業、社会・教育、文化・芸術の各分野において、県の発展や振興に貢献した9人の功績をたたえ、賞状と記念品が贈られた。

 沖縄振興・自治功労に沖縄県平和祈念財団会長の新垣雄久氏(87)と大阪市立大学名誉教授の宮本憲一氏(87)、経済・産業功労にサン食品会長の土肥健一氏(82)とレキオファーマ社長の奥キヌ子氏(70)、社会・教育功労に前名桜大学学長の瀬名波榮喜氏(88)と元沖縄放送協会会長・元東京沖縄県人会会長の川平朝清氏(90)、文化・芸術功労に組踊音楽歌三線・人間国宝の西江喜春氏(77)と紅型・人間国宝の玉那覇有公氏(80)、琉球歌劇・県指定無形文化財保持者の瀬名波孝子氏(84)が選ばれた。

 贈呈式で富田詢一琉球新報社長は「今後とも沖縄の未来を明るく開いていく先導者としての役割を果たし、後進者の指導をされるようお願い申し上げる」とあいさつした。翁長雄志知事の「長年にわたるご功績が高く評価されたもので、あらためて敬意を表する」との祝辞を、富川盛武副知事が代読した。

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