沖縄ツーリスト、ニュージーランドでレンタカー 来月、営業所開設


この記事を書いた人 平良 正
ニュージーランドで開業を予定する沖縄ツーリストのレンタカー営業所完成予想図(沖縄ツーリスト提供)

 沖縄ツーリスト(OTS、東良和会長)は11月1日に、ニュージーランド・クィーンズタウンにレンタカー営業所を開設する。9月からインターネットでの予約を開始している。車が主要な移動手段であり、世界中から年間200万人が訪れるという世界的に有名な観光地で、旺盛な需要を取り込む狙いだ。

 クィーンズタウンの営業所は空港に隣接する。同じ南島にある同国第2の都市クライストチャーチまでは多くの景勝地が望める立地条件となっている。OTSは2018年3月までにクライストチャーチにも営業所を設ける予定だ。二つの都市いずれにも空港があり、レンタカーをどちらでも返却可能にすることで、利便性を向上させる。OTSは16年1月に現地法人を設立し、準備を進めていた。

 ニュージーランドは右ハンドル、左側通行で、日本車をそのまま持ち込める利点もある。ニュージーランドは国内の自動車メーカーがないため、ほとんどを輸入中古車に頼っている。OTSは2年以内と使用日数が比較的浅く、技術的にも優れた日本の中古車を提供することで他社との差別化を図る。

 レンタカー部門の国際部長を務める中村靖副社長は「台湾からの旅行客はホテルより先にOTSのホームページでレンタカーを検索する」と移動手段確保が旅行の重要な要素になっていると指摘した。

 クイーンズタウン、クライストチャーチのある南島は車社会で、観光客も車を主な移動手段とする。1カ月から2カ月と長期滞在する人が多いという。