女子ゴルフ・与那覇、健闘4位 かねひで美やらび最終日


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 沖縄県内で初開催となった女子ゴルフのステップアップツアー、かねひで美やらびオープン最終日は7日、名護市のかねひで喜瀬カントリークラブ(6581ヤード、パー72)で決勝ラウンドを行い、与那覇未来が73で回り、通算イーブンパーの216で4位タイに入った。新垣比菜は69と伸ばして通算1オーバーの217で7位、上原美希は73で回って通算3オーバーの219で10位だった。75で回った山里愛は通算11オーバーの227で36位だった。通算4アンダーで谷河枝里子が優勝し、立浦葉由乃と勝みなみは2打差で2位だった。同大会は賞金総額2千万円、優勝賞金360万円。

◆終盤、会心バーディー

通算イーブンパーで県勢最高の4位タイとなった与那覇未来=7日、名護市のかねひで喜瀬CC

 プロ初勝利を懸けて首位と2打差で迎えた最終ラウンドの朝は緊張で体が動かず「どうやって打ってたか分からなかった」。与那覇未来のショットは序盤から荒れ、3つのボギーが先行した。

 通算スコアがアンダーパーからオーバーへとずるずる落ちる中、自らを支えたのは「ここまで決めてきた」パーパットへの自信と、「地元で下手な姿を見せられない」という意地だった。耐え抜いて最終盤に会心のバーディーを二つ決めた。「このご褒美でよしとします」と日に焼けた顔をほころばせた。

 前半はフェアウエーキープに苦しんで2、3、5番でボギー。ロングの5番は第2打を木の根元に打ち込んでしまい、残り90ヤードを乗せるだけでひと苦労した。しかしそこで「ダブルボギーにならずに済んだ“ナイスボギー”だ」と奮起して冷静を取り戻した。

 通算2オーバーで迎えた16番。「ラインは読めているし、パットは悪くない」と約2メートルを沈めバーディー。最終18番も「(スコアを)せめてゼロに戻そう」とグリーンの手前、残り7ヤードからの3打目をピンそばに寄せ、バーディー締め。ガッツポーズを見せた。

 「迷い、試しながら挑戦しているプレースタイルがいいように転がってきた」。成長を続ける25歳がステップ残り1戦と、LPGAレギュラーツアー参戦へ向けたQT(クオリファイングトーナメント)での飛躍を期す。
(石井恭子)