外国人観光客増、英語を併記 県内交通標識「ヨメマセン…」


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「STOP」の英語表記がなされた道路交通標識=6日、那覇市泊

 外国人観光客の増加に伴い、県警は「一時停止」と「徐行」の道路交通標識に英語を併記する作業を進めている。一時停止標識には「STOP」、徐行標識には「SLOW」の英語が併記される。更新時期の来た標識から順次換えていき、2017年12月末までに145カ所で更新する予定。既に那覇市泊と糸満市西崎の2カ所で切り替わっている。

 今年7月に施行された「道路標識、区画線および道路標示に関する命令」を受けた取り組みで、全国でも同様に英字併記が進められている。訪日外国人の増加や2020年の東京五輪に向けて、外国人にも分かりやすい標識にする狙いがある。国土交通省によると、今後は都道府県公安委員会が設置する「前方優先道路」などの標識についても英字が併記される予定。

 県レンタカー協会の調べでは、県内での外国人利用者の事故件数は統計を取り始めた14年度が2901件(貸出件数8万5323台)、15年度は5073件(同14万3735台)と増え、16年度(速報値)はさらに9648件(同20万6413台)に膨れ上がった。事故はほとんどが物損事故だった。