3月に米ディズニー公演 NS琉球バレエ団


この記事を書いた人 琉球新報社

 NS琉球バレエ団(長崎佐世団長)が来年3月24日に米ワシントンのスミソニアン・アメリカ美術館で、同月28日に米フロリダ州のディズニーワールドで公演を行う。同バレエ団にとって初の海外公演。両会場とも世界中から観光客が訪れる観光地で、広くアピールする機会となる。長崎団長は「どちらも有名歌手が出演するような舞台でめったにない機会と聞いている。外国の方の反応に不安もあるが、生徒たちを信じて頑張りたい」と話している。

北米公演に出演するNS琉球バレエ団の団員たち=10日、那覇市の沖縄かりゆしアーバンリゾート・ナハ

 スミソニアン・アメリカ美術館公演は、全米桜祭りの一環で行われる。同美術館は千人以上を収容でき、ワシントンで最大規模のイベント会場だという。

 ディズニーワールドで出演する舞台はマーケットプレイスにあり、ディズニーワールド内の舞台で最も大きい。約400席で買い物客も自由に見られるという。

 5月ごろにディズニーワールド側にオーディションのための舞台映像を送り、合格した。桜祭りは当初、今年3月の出演を希望していたが、来年の出演が決まった。ディズニーワールドとスミソニアン・アメリカ美術館のほか、フロリダ州タンパにある千人規模のホールでも公演を行う。バレエ団を応援する有志が主催する。

 出演交渉にはNS琉球バレエ団統括マネジャーの田頭秀美さんらが尽力した。田頭さんは同バレエ団が2015年に開催した「ありがとう! そしてさようなら琉球新報ホール」公演を見て「世界に通じる」と感動し、マネジャーになった。田頭さんは「この機会に(活躍の場が)広がり、海外から沖縄に公演を見に来るようになればいい。若い団員は現地で一流のエンターテインメントを見て糧にしてほしい」と話している。

 NS琉球バレエ団は15年に発足。琉球古典音楽、民謡に乗せて琉球舞踊の要素を取り入れた創作バレエを披露している。
(伊佐尚記)