タイ王族が沖縄番組 12月来沖、魅力発信 エドワード社


この記事を書いた人 琉球新報社
タイの国営放送・旅行番組のリポーターとして来沖するナムプン妃殿下(エドワードペンシル提供)

 タイ国営放送の海外旅行番組「ティアオラマイ タイランドワールド」が2018年2月中旬、沖縄美ら海水族館やビーチなどの沖縄県内観光施設を紹介する特集番組を放送する。番組のリポーターを務めるタイ王族のナムプン妃殿下が12月8日に来沖して同15日まで撮影する。タイ国内ではあまり知られていない沖縄の歴史や文化、観光地を紹介することで、タイからの新たな観光誘客効果が期待される。

 事業管理者として番組の撮影場所などを調整しているエドワードペンシルの上野秀織取締役企画本部長や、同社企画推進事業部の鈴木正一郎氏が18日、那覇市天久の琉球新報社を訪れ、番組について紹介した。

エドワードペンシルの上野秀織氏(右)と鈴木正一郎氏=18日、那覇市天久の琉球新報社

 タイ・バンコク―那覇間を1日1往復する航空便が2月中旬に就航したことに伴い、タイから沖縄を訪れる人は今年3月に約3200人となり、前年同月比で約5倍に増えた。

 上野取締役は、タイ人の訪日客が日本に興味を持ったきっかけは「テレビ番組や映画」が多いと指摘した。その上で「(タイの人々に)沖縄の魅力が伝わっていないために、県内を訪れた場合でも滞在日数が少ない。(番組を通し)タイの人に沖縄について知ってもらい、観光客を増やして経済活性化につなげたい」と語った。