沖縄県警、米軍撤収後に捜査 残骸ほぼなし、解明困難 高江米軍ヘリ炎上


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照明で照らし、現場検証をする県警捜査員=20日午後6時半すぎ

 東村高江で米海兵隊の大型輸送ヘリコプターCH53Eが不時着し、炎上した事故で、沖縄県警は20日午後、航空危険行為等処罰法違反での立件を視野に現場検証を行った。金属探知機や棒を使って、事故現場の牧草地で物証となる機体残骸を探す様子が確認された。ただ、米軍が既にほとんどの残骸を回収した後で、日本側の主体的な事故原因の解明は困難な状況となっている。

 機体から約100メートル先の場所に設定されていた内周規制線は午後4時半すぎ、数十メートルの距離に縮められた。県警は、同規制線の外で現場検証を始めた。

 午後6時半ごろには内周、外周ともに規制線が解除された。県警は暗くなった現場を照明で照らし、物証を探す作業を続けた。機体の一部とみられる部品などが見つかったという。

 米軍は同日も午前中から事故機の撤去、搬出作業を進めた。昼すぎまでに、大きな残骸は、ほぼ全て回収し、大型トラックに載せて次々に運び出した。