社会

4少年とも保護観察 チビチリガマ損壊 遺族ら「歴史知って」

 沖縄戦で住民が「集団自決」(強制集団死)に追い込まれた読谷村波平の自然壕チビチリガマが荒らされた事件で、那覇家裁沖縄支部(二宮正一郎裁判官)は1日までに、器物損壊の非行事実で送致された16歳と18歳の少年2人を保護観察処分とする決定をした。10月27日付。これで逮捕された少年4人全員が保護司の指導を受けながら社会で立ち直りを図る決定を受けた。

 二宮裁判官は2人の処分決定理由で「ガマの歴史的意義、大切な遺品であることを照らせば、少年らの行為は遺族らの心情を深く傷付け、社会に与えた影響も大きい」などと指摘した。健全育成のために保護観察処分が相当とした。

 少年4人の保護観察処分が決定したことを受け、関係者からは少年たちに正確な歴史認識を望む声が上がった。更生に向けた最適な方法を模索することや、歴史教育の継続に対する意欲も聞かれた。チビチリガマ遺族会の与那覇徳雄会長は「今後本人たちと対面しながら、どのような更生の形がいいのか、保護司と相談していきたい。ガマの修復も含め、遺族会で話し合いをしていく」と語った。石嶺伝実読谷村長は「チビチリガマは歴史のある場所で、単なる器物破損ではない。決定を真摯(しんし)に受け止め、きっちりと歴史を認識し、今後社会で活躍してほしい」と話した。歴史教育については「地道に継続していきたい」と話した。