80歳、鮮魚で宿泊客おもてなし 釣り、タコ捕り“名人級” 渡嘉敷の大城幸子さん


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 【渡嘉敷】「お客さんのおかずは任せて!」―。阿波連漁港内でミジュン釣りに熱中するのは阿波連区の“スーパーオバー”、大城幸子さん(80)だ。夫の盛秀さん(80)と民宿「さち」を営んでおり、タコ、貝、魚など自ら捕獲した海の幸や自家製野菜を手料理してお客さんをもてなしている。

大量に押し寄せたミジュン(カタクチイワシ)を釣り上げる大城幸子さん=7日、阿波連漁港内桟橋

 大城さんは強靱(きょうじん)な足腰の元気者。民宿業の合間に港に大量に押し寄せるミジュンやミーバイ、ガーラなどを釣り上げる。また、貝類やタコ捕りも名人の域だ。

 民宿経営歴40年余、暇を見ては夫と2人、漁や農業にいそしむ。

 秋~冬季に大量に押し寄せるミジュンを追って漁港内桟橋で釣りに熱中する大城さん。多いときでバケツいっぱい釣り上げることも。たまにガーラなどの大物もゲットするという。

 「自分で釣った新鮮な海の幸をお客さんに食べてもらい、『おいしい』と言ってもらえることが何よりもうれしい。体力のある限り頑張ります」と元気いっぱい。「まだまだ若者には負けない!」ときっぱり。

 夫の盛秀さんもお客さんに三線で琉球民謡を披露するほか、自身の島での戦争体験談や島の昔話など、客や島人との対話を楽しんでいる。(米田英明通信員)