来年版の販売開始 「笑顔カレンダー 宮古島」 収益で福島の家族招待


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笑顔カレンダーをPRする「うむい宮古島」の前里芳人さん(左)と下地昌伸さん=18日、宮古島市平良

 【宮古島】東日本大震災に伴う福島第1原発事故を受け、毎年夏に福島県の家族を宮古島市に招待する保養ツアーの原資となる「笑顔カレンダー 宮古島」の2018年版がこのほど完成し、19日から県内書店で販売が始まった。365日全てに被災地に向けてメッセージを寄せる市民の笑顔の写真が掲載されている。カレンダーに掲載されている人は延べ946人に上る。1部500円(税込み)で発行部数は4千部。

 17年のカレンダー収益や寄付金は、7月25日から31日までの日程で行われた5回目となる保養ツアーに充てられ、8家族27人が訪れた。18年版の収益は、来年の保養ツアーに充てられる。

 制作した市民グループ「うむい宮古島」の下地昌伸会長は「2012年から福島の人を少しでも放射能から遠ざけることができればと始めた。資金造成に協力してほしい」と呼び掛けた。

 市内の各書店と県内の「BOOKsきょうはん」などで購入できる。インターネットでも販売している。問い合わせは事務局(電話)0980(79)7071。