ハブいない島のはずが…粟国で3匹目 沖縄県、来月以降に定着か判断


この記事を書いた人 平良 正
粟国村で24日に捕獲されたハブ(県衛生環境研究所提供)

 沖縄県がハブ定着の有無を調査している粟国村で24日、捕獲器にかかったハブ1匹が見つかった。同村にハブは生息していないとされているが、9月に初めて、10月に2匹目のハブが発見されており今回で3例目。県衛生薬務課は「定着したかどうか12月の調査終了以降に判断する」とした。村は「草むらでの作業に注意し、見つけた場合はすぐに村役場に通報してほしい」と呼び掛けている。

 見つかったハブは体長90・5センチ、体重103グラムのメス。24日午後2時半ごろ、村東の草むらで生きた状態で捕獲器にかかっているのを、捕獲器の確認に来た村関係者が発見した。

 ハブは25日、県衛生環境研究所に送られた。県によるとハブは生まれてから約2年で、成熟する前のハブとみられる。

 発見現場は2匹目のハブが見つかった塩工場から約30メートルの場所で、これまでの3匹とも半径200メートル以内で発見されている。

 村は24日午後から防災無線で村民に周知しており、注意を呼び掛けている。