柔道20人投げ 成人の祝い 仲間さん、部員らが激励「信頼される警察官に」


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幸喜一史うるま署長(右)を投げる、成人を迎えた仲間夢咲志さん=18日、うるま署

 【うるま】「信頼される警察官になれ」-。うるま署で18日、今年20歳になった赤道交番に勤務する仲間夢咲志(むさし)さん(20)の「激励特別稽古」が行われた。仲間さんの成人祝いをしようと、同署の柔道部員らが、20人の背負い投げを企画。予定以上の人数が集まり、23人を見事に投げ切った仲間さん。先輩たちの激励に「応援してくれる皆さんに恥ずかしくないような警察官になりたい。地域のために身を粉にして一生懸命努めたい」と意気込んだ。

 小さい頃から「警察官になるのが夢だった」という仲間さん。18歳の時、警察学校を受験し合格、今年2月から赤道交番勤務になった。小さい頃に両親が離婚し「男手一つで自分のことを育ててくれた父には、感謝の気持ちを言葉では伝えきれない」と父・久嗣さん(49)への思いはひとしおだ。

 仲間さんのために集まった署員らは、ウオームアップから容赦なく仲間さんを投げ飛ばす。道場内には「夢咲志、しっかり頑張れ」と声援が飛んだ。

 22人を投げ終え、最後に登場したのは幸喜一史うるま署長。緊張した雰囲気が漂う中、見事に幸喜署長を投げ終えると、場内から拍手が沸いた。その後、署員から縦40センチ、横55センチの特注バースデーケーキや氏名入りの黒帯、腕時計が仲間さんに贈られた。幸喜署長は「今日の感動を忘れず、信頼される警察官になってほしい」とエールを送った。

 駆け付けた父の久嗣さんは「皆さんに盛大に祝ってもらい感謝しています。自信と誇りを持って何事にも取り組める大人になってほしい」と息子の門出を祝った。

成人を迎えた仲間夢咲志さんを祝ううるま署員ら