2023バスケW杯、沖縄市で予選 FIBAが決定 市長「誇れる大会に」


社会
この記事を書いた人 大森 茂夫
FIBAバスケットボールワールドカップ2023の予選開催地に決定の連絡を受け、万歳する沖縄市の桑江朝千夫市長(前列中央)と市幹部ら=9日午後9時45分、沖縄市役所

 沖縄市が開催地に立候補していた、FIBA(国際バスケットボール連盟)バスケットボールワールドカップ2023予選ラウンド(23年夏)について、スイスのFIBA本部で中央理事会が9日(現地時間)に行われ、沖縄市での開催が正式決定した。同市の桑江朝千夫市長は「感激でいっぱいだ。世界に沖縄市、沖縄県を発信し、大きな経済効果も期待できる。沖縄からNBAで活躍するプロバスケ選手が出ることも夢ではない」と力強くガッツポーズを掲げて喜んだ。

 32カ国が出場予定の予選は日本では沖縄市を舞台に、フィリピン(マニラ)、インドネシア(ジャカルタ)の3カ国で共同開催する。選考ではこの3カ国と、2カ国開催を提案したアルゼンチンとウルグアイとの一騎打ちとなった。

 沖縄市は6月と10月にFIBAへの招致プレゼンテーションを行い、プロバスケBリーグの琉球ゴールデンキングスのホームとなることが決まっている1万人規模のアリーナが20年度中に市内で開館予定であること、県内でのバスケ人気、多様性を受け入れるチャンプルー文化などを紹介していた。

 正式決定を受けた沖縄市などによる記者会見は11日、県庁で行われる。

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 【沖縄】沖縄市でのFIBA(国際バスケットボール連盟)バスケットボールワールドカップ2023予選ラウンド開催決定に、市関係者らは歓喜に沸いた。9日夜、沖縄市役所でFIBA本部からの連絡を待っていた桑江朝千夫市長らは一報を受け、力強くガッツポーズしたり、万歳をしたりして大興奮だった。桑江市長は「感激でいっぱいだ。関係機関と連携し、全力を尽くしたい」と満面の笑みを浮かべた。
 
 午後8時40分、市庁議室で連絡を待っていた桑江市長の携帯に、FIBA本部中央理事会が行われていたスイスから日本バスケットボール(JBA)協会の三屋裕子会長が連絡を入れた。

 決定の知らせを受けた桑江市長が「決まりました」と力強く声に出すと、職員らは笑みを浮かべ大きく拍手した。電話が終わった途端、桑江市長は「あー」と雄たけびを上げ、職員と共に万歳した。

 桑江市長は「市民や県民が誇りに思う大会にしたい。経済効果や沖縄のバスケ熱の高まりなど、さまざまな効果が今後期待できる」と意気込んだ。

 9日に滋賀県立体育館で滋賀レイクスターズと戦い、競り勝った琉球ゴールデンキングスの佐々宜央HCは「沖縄でW杯予選が行われるか決まる日だったので、その日に負けないようにと思っていた」と話した。