公明党県本の金城勉代表らは11日午前、外務省沖縄事務所に井関至康副所長を訪ね、米軍ヘリの部品が宜野湾市内の保育園に落下した問題に抗議し、全米軍機の整備の総点検や運用の検証などを求めた。
物品管理など安全管理体制の見直しも要請した。井関副所長は「引き続き調査中としか申し上げられない」として、詳細には言及しなかった。
上原章県議は「慎重に調査しているのは分かるが、なぜこんなに時間がかかっているのか。復帰後、これだけの事件事故が日常生活の中で起きているのは全国ではあり得ない」と述べ、米軍側の部品管理や航空機点検の在り方を問題視した。
これに対し井関副所長は「時間がかかったのは申し訳ない。分かりやすい状況にはなっていない。県民も含め、やきもきさせてしまったことは恐縮だ」と述べるにとどめた。
抗議では、今年5月の米空軍嘉手納基地所属のF15戦闘機による部品落下や、嘉手納基地に暫定配備されているF35Aによる11月のパネル落下にも抗議した。【琉球新報電子版】