ヤギ食普及へ戦略特区 沖縄南城市の農家レストラン


この記事を書いた人 Avatar photo 桑原 晶子
 山羊汁

 政府は13日、国家戦略特区の合同区域会議を都内で開き、沖縄県が「沖縄県国際観光イノベーション特区」の特例事業として提案した南城市内での農家レストラン設置について了承した。近く開く特区諮問会議を経て、正式に認定する。

 沖縄の活用状況に関する中間評価も行われ、内閣府の担当者によると、実績の低さに対して委員らから「特区の指定解除に向けた議論も考えざるを得ないのではないか」との厳しい意見も寄せられた。

 農家レストランの提案は、特区の規制緩和を活用してヤギを飼育する土地に隣接する形で開設し、農業振興やヤギに関する食文化の普及につなげる。南城市の農業生産法人「大地」が設置し、2018年9月の開業を目指している。

 一方で、沖縄の特区認定を巡っては、他地域と比較して事業メニューの適用実績の少なさが指摘されている。13日の会議では農家レストランの特区認定に否定的な見方もあったが、事業の要件を満たしていることから提案を了承することで落ち着き、沖縄の特区の評価についても議論を継続することを確認した。

 ほかにも、自家用車で客を運ぶ「ライドシェア」に乗り出す兵庫県養父市など、計6特区による新たな13事業の計画を了承した。